
沙田ニュータウンプラザでデモが行われるため
現地へと向った。
事前にデモ情報をネットで確認した。
ニュータウンプラザの大広場で「香港に栄光を」
歌っているのを見た。
今回も広場で歌うのだろう。
やはり「香港に栄光を」歌い始めた。
いい曲だ。
youtubeで初めて聞いた時にメロディが脳に残り、
翻訳の歌詞にも感動した。
序盤のデモはとても平和的だった。
香港に栄光を歌い
折り鶴を作る。
沙田ニュータウンプラザの大広場は円状のホールになっている
最上階は4階または5階まであったと思う。
フロアーの広場を囲む形で最上階まで香港市民であふれていた。
時間が経過するにつれて
平和的なデモ運動の雲行きが怪しくなっていく…
若者が中国国旗を広げて沙田駅に向かって走る
国旗を踏みつける
国旗を宙に投げる
モール外の2階から1階へ中国国旗を投げ捨てる
そして国旗を拾い
更にダストボックスと共に国旗を池の中へと投げ捨てる
更に国旗を拾い今度は外の河へ投げ捨てる。
ニュータウンプラザ内では
デモ隊と市民が広場からモール内を移動しながら掛け声をかける。
モール内の広場では勇武派が広場一体に放水ホースから水を撒く
ゴミ箱を投げる
ガイドポールを投げる
フロアーが水浸しのため買い物袋を両手に握ってるご婦人が転んだ。
勇武派の若者がご婦人に歩み寄り
体を起こすのを手伝ってあげていたが…
とてもご婦人が気の毒に映った。
また勇武派は沙田駅の券売機にスプレーを撒く
監視カメラを傘で突き破壊する
閉鎖された駅のシャッターを開けようとする
一連の行動を見ていると疑問が湧く
破壊行動が必要なのか?
デモってこういうものなのか?
始めての経験なので途惑う
勇武派の一人に声をかけて聞いてみた。
「さっきまで平和的にデモをしていたのに、なんでこんなに暴力的な行動をとるのですか?」
と聞いたら…
「警察が来たからだ」という返答だ。


香港市民が政府と警察に抱く不信感は現場でヒシヒシと感じた。
昨日今日に香港を訪問した自分にはまだ理解ができないことが多くある。
モールショップの外にデモ隊が集まり道路にバリゲートを設置する
(街路樹から枝や枯葉を集め
プラスチック製のポールや道路を封鎖用のゲートの周辺に火を放つ)
道路に警察が押し寄せる。
デモ隊と対峙する。
デモ隊は道路脇のビルの屋上から警察に向けてレンガの破片を投げつける。
警察は警告を発し催涙弾で応戦をする。



複数回取材したが
香港反政府デモには特徴がある。
デモは平和的に穏便に行なわれる
↓
徐々に過激な行動に変容する
↓
破壊行動が始まる
↓
警察の介入
↓
解散
一連の流れが反政府デモの特徴に思える。